前の売主の奥さんが変死!

以下は、私が現役時代に実際に担当させていただいたCさんの事例です。Cさんは、念願の土地付き一軒家を手に入れるため、2年近くにわたって都内の中央線沿線で物件を探していました。

私と初めて出会った時「とにかく家は築年数が古くてもいいので、庭付きの一戸建てが欲しいです。土地の面積は35坪で建物の面積は30坪程度で駅から10分以内、予算は4,500万以内でお願いします。」などの条件でした。

私が担当していたエリアは、中央線沿線内でも非常に人気の高いエリアということもあって、なかなかCさんの条件に見合った物件が出ません。たまに売り物件としての出物があっても予算オーバー。そうこう言っているうちに2年近くの月日が経過しました。

そんなある日、Cさんの条件にぴったりの物件が出ました。建物の築年数は25年ながらあと10年程度は住めそうです。おまけにCさんの条件にぴったりの中古物件です。正直、この沿線内では、非常にお買い得です。同条件の物件だと軽く5,500万円はします。

それではなぜCさんの条件にぴったりの価格で出たのでしょうか?

この物件、実は事故物件としての扱いになっているからです。正確に言うと前の売主である奥さんが変死したため心理的瑕疵物件という位置づけです。

どうやって変死したかと言うと、この奥さんが入浴中に急死し警察が来る騒動にまで発展していました。

検死による死因は、心臓発作で事件性が無いとのことで、一見落着したものの瑕疵物件であることは間違いありません。

Cさんには案内前に事情は説明しておりましたので、承諾はいただいていましたが、最後まで非常に悩んでいたのも事実です。事件性が無いとはいえ、前の住民が変死していたという事実は正直気分が良いわけはありません。

考え方次第では売りやすいのも事実です。

しかし、考え方次第では非常に売りやすいのも事実です。特に東京都内の場合、古戦場跡、関東大震災、東京大空襲・・・遡ればいくらでも出てきます。

正直、人が亡くなっていない土地ってあるの?というくらい東京では多くの人が命を落としています。

どことは言いませんが某地域では、人が亡くなっていない土地は1坪もないんじゃないの?と言える地域も存在しています。

そんな、エリアでも都内では屈指の高級住宅地として高値で取引されています。要は気持ちの持ち方です。

このページを見ている人は、隠れた瑕疵(瑕疵責任)のある訳あり物件の売却を検討されている方も多いと思いますが、必要以上に卑屈になる必要な無いです。

例えば、嫌悪施設と呼ばれている墓地に隣接している物件でも、見方を変えると「この先もずっと墓地」でしょうから、いきなり高いマンションやビルが建設されることは考えづらいですし、また変な人が越してくる心配は無いのです。おまけに墓地は、緑豊かで環境が良いのも事実です。

一方、嫌悪施設とは言われていない小学校や中学校の隣接物件の場合、1時間毎にチャイムの音がする。一年中、砂埃が舞って窓を開けることができません。要は心の持ちようです。

以前、都内でこんな事件が発生しました。とある都内の高級住宅街で、一家全員が惨殺された物件が売却されました。バブル時代に建てられた物件で敷地面積も100坪程度ある超豪邸で3億くらいの価格で売れてもおかしくない物件です。

最終的にはこの物件は、とある外科医の方が契約しました。職業柄、人の生き死を真近で見ているので全く気にならないとのことでした。事故物件でもどう感じるか?人それぞれです。

事故物件だからと言って必要以上に卑屈になる必要はありません。不動産一括査定サイトを利用すれば訳あり物件の売却に長けた不動産会社が見つかります。およそ1,000社加盟していますから訳あり物件に強い業者がきっと見つかります。

事故があったことを隠して売るとどうなるの?

個人間での売買契約の場合、現状有姿売買が基本ですが、事故があったことを黙って売却すると瑕疵担保責任(瑕疵対応)に問われます。

場合によっては、契約解除さらに損害賠償まで請求される可能性がありますので、売主としての告知義務は発生します。不動産業者へはその事実は必ず伝えるようにしてください。

今回のように変死などの心理的瑕疵とまではいかなくても、嫌悪施設が周辺にあると査定価格ではマイナスポイントとせざるを得ないケースもあります。

一般的に嫌悪施設としては、墓地、火葬場、宗教団体、暴力団事務所、ゴミ焼却施設、風俗施設等が挙げられます。

住環境としても最も評価の高い第一種低層住居専用地域にこれらの施設が存在していると査定ポイントとしてはマイナスの評価となります。

とは言うものの、その施設が嫌悪施設に当たるのか?は実際に住んでみないとわからない点があるのも事実です。

例えば、東京でも閑静な住宅街の外れに畑が存在している地域があります。一見、良さそうな住環境かも知れませんが風向きによっては肥料のニオイがすごかったり、土や砂が飛んできて洗濯物を汚してしまったり、何があるかわかりません。

従って、事故物件や嫌悪施設が周囲にあるからと言って、卑屈になる必要はありません。

私は現役時代、訳あり物件の売却が非常に得意でした。これから自分が売りたい物件が訳あり物件に該当するのであれば、訳あり物件の売却が得意な不動産会社に依頼するのが一番です。

サブコンテンツ

このページの先頭へ